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生きてます。
仏充したいです。切実。
手紙を書こうと思った。なぜ手紙なのか自分でもわからなかったが、とにかく手紙を書こうと思った。
しかし普段、携帯のメールや電話で連絡をすませている自分はレターセットを持ち合わせていなかった。その上、どこに行けば買えるのかも曖昧だ。 とりあえずと町へ出て、買ってきたものは濃い青に中が暗いオレンジの封筒、厚くしっかりした便箋であった。何故これを選んだのかわからなかった。美しく、上等なものではあったが自分の趣味ではなかったし、相手の趣味であるとも思わなかった。けれど、何故だか今の自分にピッタリであるように思えた。 「どうせ、書くのはくだらないことだしな」 呟いて、可笑しくなる。くだらないことに一生懸命になっている自分がなんだかおもしろい。馬鹿馬鹿しいとも思うし、愛おしいとも思う。そう、他人から見ればくだらない、取るに足らないことを大事にしている。けれど、自分はしっている。他人にとっては無価値でも、自分にとっては重大な、大切な意味があるものが世の中には沢山あるのだということ。たとえば、春の日差しとか、柔らかな風に揺れる髪だとか。隣に眠る温かみと伸ばされてくる腕とともに貪る惰眠だとか。手をつないで帰る夜。テレビを見ながら取る夕食。疲れた自分を連れ出してくれたあの日。ゆるやかに流れていくあの日々。 愛していた。 つらいことも、腹立たしいことも、楽しいことも、落ち着くことも、君と過ごしたすべての時を。 俺は、愛しているよ。 さあ、手紙を書こう。 PR |
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